私たちの界面化学研究室では、界面活性物質などの分子集合状態や界面における吸着現象の解明を目指して研究を行っています。さまざまな界面現象は原子・分子レベルの構造・物性・ダイナミクスで説明できるはずですが、実際に手に取って触ったり、我々の目で直接見ることができません。
そこで分光学的手法・熱力学的計測や顕微鏡手法などを利用しながら、さまざまな界面現象を原子・分子スケールで解明していくことが私達の目標です。研究の対象である界面活性物質などは、医療・食品・環境・化粧品など普段の日常生活に深く関わっています。界面現象の理解とともに新しい機能性分子や材料を開発することも目指しています。
具体的には、界面活性剤混合系における分子集合体形成、その分子集合体内部の微視的状態および混和性、分子分布状態などを実験的ならびに理論的に解明することが主な研究課題です。それに加えて、固液界面における分子集合体構造の理解に役立つ原子間力顕微鏡に関する研究も推進しています。