石川化学教育研究会　施設見学会

令和元年度　石川化学教育研究会「施設見学会」

　令和元年８月２２日（木）に「施設見学会」が開催されました．本年度は，公益財団法人国際科学技術財団と共催し，金沢大学自然科学1号館内の実験室にて「物質の表面を化学する～水を弾く？なじませる？～」と題して中野先生によるセミナーを通じた実験体験を行いました．夏休み中の木曜日で，高等学校では補習授業も行われる忙しい時期でしたが，約30名の高校生，高校・大学の教員の参加がありました．

　中野先生から今回のテーマである表面化学について，野菜の葉が水を弾いたりなじんだりする例を挙げて説明があり，身の回りではどんなものがあるのか，グループ分けしてディスカッションを行いました．各グループでアシスタントの大学生と一緒に考え，色々な事例が挙げられました．その後，ガラス板にフッ素のコーティングを行い、様々な模様や文字を描く体験実験を行いました．フッ素を塗布したガラス面が水を弾き，各自が描いた模様や文字がガラス板に浮き上がる様子を，興味深く観察しました．皆，時間いっぱいまで，3枚，4枚とガラス板を追加して次々と思い思いの模様にチャレンジし，中には中野先生が感心する模様を作成した高校生もいました．

　体験実験後には再び中野先生からガラス表面が水を弾く現象について，少し専門的な説明をしていただきました．接触角測定装置を用いてガラス板上での水の接触角を測定する様子を演示するなど，普段あまり考えた事のない物質の表面について分かりやすく教えていただきました．

施設見学01 施設見学02